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書き下ろしマンガ原作について徒然

時々、「どうやったら漫画原作家になれますか?」と聞かれますが、なれるかなれないかは、いかに出版社に営業をかけるか、だと思います。
やりたいことに対し、待っていても=いかにツイッターなどで募集を告知しても、出版社からお声がかかることはないと思います。
できることを自ら直接訴えないと、相手には通じないので。

私の場合、幸いにぶんか社の編集者さんと出会い、お仕事いただけるようになりましたが、偶然の賜物でした。自力(というのかな?)で知り合った人と、当時懇意にしていた作家さんのピンチヒッターで紹介された人が、同じ人だったという・・・本当にラッキーでした。

最初の作品は当然 未知の世界で、手探りでした。
でも、世間にはノウハウ本があるので、そこで「原作はシナリオで出す」ことくらいは学んでいましたから、あとは「どう担当編集&マンガ家さんに脳内のものを理解してもらか」=アウトプットの方法を作り出すか、でした。
ここはもう、努力と、勘と、経験の積み重ねだと思います。

2011年に原作をやり始めて6年になりますが、ようやく複数社と契約できるところまできました。
そこで強く思うことと、ぼんやり思うことがあります。
参考になったらいいかな、と思って、この記事を書こうと思った次第。


1、強く思うこと

漫画編集者が労力かけても育てようと思うのはマンガ家さんで、原作者まで成長につきあってられないんだろうなぁという思い。
けっしてけっして悪い意味ではありません。
編集者は本当に忙しいのです。深夜時間帯にメールが来ることがままあります。こんな時間まで会社で働いているんだ・・と思います。
そんな彼らは、マンガを作ること、マンガ家を育てることだけで精いっぱいで、原作家の成長まで見ていられないのです。だから原作者は少ない情報で、自ら向上していかないといけない。編集者にチェック&助言してもらおうと思っていては、きっと仕事はもらえないだろうな、と思います。

マンガが好きだから原作やりたい!という気持ちだけでは務まらず、いかに編集者&マンガ家さんを楽させてあげられるか、そこを考えることができないと難しいと思います。ようはサービス精神がどれだけあるか、かなと。


2、ぼんやり思うこと

小説家でマンガ原作やりたい場合はちょっと向き不向きがあると感じます。
小説家は自己完結の世界だから、最終的に仕上がっていればいいのだけど、原作者は橋渡しの立場で、最終表現者はマンガ家です。そういう意味で、小説のコミカライズとはまったく違うので、自分の思い描いているものができなかったら満足いかない人は向いてないと思います。

私はマンガが発売されてそれを読んでも、提出したシナリオを読み返しません。世に出たものがすべてと思っていて、採用されなかったシーンを「ここカットされた!」と思うことに意味はないと考えています。
自分のイメージを体現してもらうものではなく、マンガ家がテンション&モチベーションを維持して、描き上げてもらう世界。やっぱりここも、サービス精神が旺盛でないと務まらない気がします。

いい話を書いてもマンガで死ぬこともあれば、イマイチなシナリオでも素晴らしい完成度を誇る作品になったりする。
これはチームワークだと思うので、自分の作品!という思いの強い人は、続かない気がします。

同じ切り口で、小説執筆で、大きな枠組みだけ決め、執筆しながらイメージを膨らませて書き進め、ゴールするタイプの小説家はたぶん向いてないだろうなぁと思っています。
理由は、これも上記と同じ理由で、マンガ家が最終表現者なので、原作者がまだイメージを固めきっていない=出来上がっていないものを出されても、編集者もマンガ家も、まったくイメージできないからです。

ネタ出しの時は「こんな感じの物語」でいいだろうけど、じゃあこれで進めたいけど、どんな話になりますか?と言われた時には、全体像=物語の起承転結としっかりしたキャラ設定が必要です。なので、最初にガッツリ設定作っている人が向いているように思います。

もう一つ向かないだろうタイプの人は、結果を急ぐ人。
早く返事を欲しい、ちょっと待って返事がないとボツだ、と思うタイプは向かないだろうなぁとぼんやり思います。
理由は、どんなに自分がスケジュールとって、よい企画ができても、編集者がその企画にOK出しても、描いてくださるマンガ家が決まらないと成立しない仕事だからです。
そこにはやはり時間がかかります。いつでもいいよーというくらい、のんびり構えていられるほどでないと、ちょっと厳しいと思います。

併せて、人気作家さんで、スケジュールぎっしりの人も辛いと思います。
これはマンガ家さんのスケジュールに左右されるため、予定が頻々と狂うからです。
「え、待って、スケジュール狂われたら締め切りがあるからシナリオ書く時間がない!」という方は、大変なことになると思います。

と、今までの経験から感じることをつらつら書き出してみましたが、あくまで私見です。
それでもやりたい! という方は、募集している出版社さんに営業あるのみです。
未経験者は採用されにくいので、なるべく早く1作出せるように、ドンドン営業してください。
自分の発案がマンガになる感動は言葉には言い表せない幸福です(/ω\)

それにしても、マンガ家さんって、本当にすごいですね💖



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プロフィール

朝陽ゆりね

Author:朝陽ゆりね
漫画原作&各ジャンル小説執筆。

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